隠れた指令には注意が必要
「覗くな」と言われれば、なぜか、覗きたくなる。「触るな」と言われれば、どうしても、触りたくなる。人間のこころってとても不思議なものですね。
「~してはいけない」と言われれば、その禁止されていることが、頭の中でイメージされ、なぜか、それをしたくなってしまいます。不思議なことは、その「~してはいけない」と禁止される前までは、特にその「~」については気にもとめていなかったり、「~したい」と思ってもいなかったということです。
つまり、これは、「~してはいけない」と言われたから、「~したい」という気持ちが生まれたということになります。本当に、「~してほしくない」と考えるなら、「~してはいけない」とあえて言わないことも大事なのかもしれません。
「宿題を忘れないでね!」と言われると、「忘れる事」がイメージされます。
「ボールを落とすな!」と言われると、「落とすこと」がイメージされます。
「トイレを汚さないでください」と言われると、「汚すこと」がイメージされます。
「お酒の飲んだら駄目よ!」と言われると、「飲むこと」がイメージされます。
イメージは、時に、「隠れた指令」への変化し、無意識に気持ちを動かしてしまいます。相手や自分に対してなにかを促したり、指令を下すとき、それに相反するイメージがこびりつくような言葉かけはかえってネガティブな結果を生みさすことさえあります。
例えば、幼い子供が、ジュースがなみなみにはいってるコップを今にもこぼしそうな感じで持っていた時に、僕たちはなんて声かけたらいいいでしょうか。「絶対にこぼさないようにね!」というと、「こぼす」イメージが出来上がり、「こぼしたい!」という気持ちが生まれ、「こぼせ!」という「隠れた指令」が下ってしまいます。
自分に対してそうです。あまり、「~してはいけない」と言いすぎると、かえってどんどん「~がしたくなって仕方ない」という状況が生まれてきます。
言葉をよく吟味し、言葉かけにこびりつく「隠れた指令」が、ポジティブなものを選ぶことが大事なのかもしれません。
「コップは両手で持とうね」
これだけで十分なのかもしれません。
一旦出来上がたイメージや、「隠れた指令」には注意が必要ですね。
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