YJ COUNSELING OFFICE blog

福山市にある『みんなのカウンセリングルーム』の代表ブログです。

新しい環境に慣れる為に大切にしたいこと(6) ~金曜日は、そばにいたい~

皆さん、尊敬する人の話は聞けましたでしょうか? 「師匠」と言える人がいることはとても幸せな事でありますので、引き続き、「師匠さがし」は続けてみましょう。

さて、今日は、金曜日です。このブログを書いているのも金曜日です。

 

今日は、金曜日の過ごし方について書きたいと思います。 

それでは、毎度おなじみに写真からご覧ください。

 

f:id:YJcounseling:20180311111129j:plain

 

皆さん、この暗闇に光り輝くものは、何かご存知でしょうか。そうです、右側の大きな光は、月の光で、左側にポツンと光り輝くものは、金星の光であります。普段、夜空の月を見ることはあっても、なかなか、その横にポツンと光輝く金星を見ることは、あまりないかもしれません。金星の光は、見る時(見える時)もあれば、見ない時(見えない時)もあります、しかし、いつも、金星は、月のそばにポツンといます。今日は、この「そばにいる」ということがテーマなんです。なんとなく、「そばにいる」という言葉は、夜空の星と一緒で、ロマンチックな響きですね。金曜日は、ロマンチックなんですね。

 

結論から、まず申し上げますと、この連載のテーマでもある、新しい環境に慣れる為に必要な事、また、新しい環境だけではなく、辛い人生や、真っ暗な夜空のような先の見えなさに苦しんでいる時に必要の事は、「そばにいる人(そばにいること)」であります。

 

どんなしんどいことがあっても、一人でいることより(頑張るより)、誰かがそばにいてくれることで、人はなんとなく頑張れたりするものです。誰かが、「そばにいてくれている」という安心感や繋がりを感じることは、勇気にもなります。ひとり孤独になにかを頑張るということは、とても辛く、不安で、真っ暗な夜空のように、目の前にどんどん暗闇が広がっていくことがあります。当たり前ですが、暗闇の中で、なにかの出口を見つけることはとても難しいことで、一旦暗闇に紛れ込むと、入口や、自分が来た道さえ分からなくなってしまいます。また、実際には、いくらか前に進んでいたとしても(出口に近づいていたとしても)、目の前に広がる風景は、いぜんとして真っ暗闇のままで、前に進んでいる実感がわくことなく、途方にくれることもあります。

しかし、そんな時、誰かが、そばにいてくれて、暗闇を照らしてくれる一瞬の光になってくれることがあれば、これ以上、心強いものはないかと思います。誰かが、そばにいることで、また、誰かのそばにいることで、暗闇の中でも出口が見つけることができるかもしれません。

 

f:id:YJcounseling:20180316110655j:plain

 

では、この「そばにいる人」とは、どんな存在の人を指すのかと言うと(どんな人なのか)、それは、自分自身の、「良き相談相手」ということになります。つまり、金曜日の過ごし方として大切なことは、

 

「良き相談相手に相談すること」なのです。

 

なにかを相談する、ということはとても大切なことです。困った事があったり、誰にも言えない悩み事を、だれかに話すことができたら、こんなにも気分が楽になることはないと思います。では、良き相談相手という人を、どのように基準で選べばいいのかという問題があります。しかし、どんな人を良き相談相手にするかは、人それぞれですし、一言で説明することはとても難しいことです。相性、価値観や性格、その人の属性など等、こればっかりは、実際、相談してみてのフィーリングを大切にするほうがよくて、恋人選びや、恋愛と同じで、むしろ先々に、ある種の“タイプや条件”をあれこれ考えて行動するより、付き合ってみて判断した方が、良い結果が生まれそうな気もします。

 

f:id:YJcounseling:20180316112825j:plain

 

しかし、あまりに無責任に、行き当たりばったりに「良き相談相手を見つけろ!」といっても仕方ないので、今回のブログでは、良き相談相手を探すうえでポイントとなる、「どれくらい相談相手がいればいいのか?」という問題について触れることで、なんとなくのイメージを掴んでもらおうかと思います。

 

それでは、みなさんに、クイズと出します。じゃじゃん!(古い)

 

【問題】次のうち、良き相談相手の選ぶうえで最も適切なものはどれでしょうか?

 

 ① 相談相手は、信頼できるたった一人の人がいい。

 

 ② 相談相手は、多ければ多いほどいい。

 

 ③ 相談相手は、2人ぐらいがいい。

 

  さあ、みなさん、しっかりと考えみて下さい。答えは、ずっと下に…

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

 

ファイナルアンサー?

 

f:id:YJcounseling:20180316113648j:plain

 

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

  ⇓

 

正解は、なんと、③になります!

 

皆さんは、意外でしたか?何番と答えましたか?ひとつ付け加えると、①と②が決して間違っているというものではございません。よりいいのが、③ということだと理解してください。簡単な説明を加えると、

 

①の「信頼できるたった一人」は、もちろん、メリットは大きいです。そんな信頼できる人がいることはとても素晴らしいことなのでいた方がいいです!しかし、デメリットを簡単にお伝えすると、良くも悪くも、「その人の影響をすごく受けてしまう」ということになります。アドバイス一つにしてもそうですし、良くも悪くも物事の捉えが一面的になりやすく、その他に、例えば、単純には、「その人がいなくなった時」の影響が計り知れません。ですので、ある種の、依存的な状況を生みやすくなってしまいます。よって、△。

 

②の、「多ければ多いほどいい」も、もちろん、魅力的です。いろんなところに相談のチャンネルがあるのは、「相談相手がいない」よりましだという事は言うまでもありません。しかし、デメリットとしては、いろんな意見がありすぎて、結局どうしていいのか分からなくなってしまいます。最終的になにを選んで、行動するのは自分自身であるのことは、かわりないので、その時に、いろんな意見を聞きすぎてしまうと、整理しきれなく、逆に身動きが取れなくなってしまう事があります。また、中には、他人事と思ってテキトーにアドバイスする人もいるし、「お前が悪い」等の心無い一言を言う人もいるので、「相談したのに落ち込んだ」ということも起こってしまうリスクが多くなります。「多ければ多いほどいい」は、ある種の、傷つきのリスクが伴いやすくなります。ですので、✖よりの△。

 

③が正解となりますが、単純にいって、①と②のデメリットをうまくカバーできます。かつ丼のタクアンも、ふたきれがちょうどいいといいますが(ひときれは、人を斬るので縁起わるい、さんきれは、身を斬るのでこれまた縁起わるい、よんきれは、死なので縁起わるい、ごきれは、サービスしすぎ、なので、ふたきれだそうです)、2人ぐらいちょうどいいと思います。

 

f:id:YJcounseling:20180316224256j:plain

 

では、この二人をどう選ぶかというポイントですが、それは、一番最初の写真にヒントが隠されています。

 

ヒントは、夜空に光る、月と金星の距離感にヒントがあります。月は、ご存知の通り、「地球に最も近い星」です。金星は、「見えるか見えないかの遠い星」です。つまり、二人の良き相談相手を選ぶときに大切にしたいことは、距離感、自分の生活空間から、「近い存在」か「遠い存在」というポイントで、選んでいくとバランスがとれていいと思います。

 

「近い存在」は、家族や、親友、恋人、身近であれば、どんな方でもいいです。自分のことの生活スタイルやクセ、何時に起きて何時に寝て、寝相はどうで、歯磨きは何回するか等、自分のありとあらゆることを知り尽くしている身近な人です。そのような存在は、なんでも話せて、共通の話題も多く、気持ちが共感されやすいと思います。しかし、デメリットとしては、「知りすぎる」ということです、そのことで、困ることは、ある意味、「ウソがつけない」ということです(月曜日の月はウソついたほうがよいが、距離の近い月の前ではウソがつけません)。人間ですから、なにか相談する時には、自分の弱い部分を少し隠してみたり、自分の都合のいいように物事を語ったり、(共感してもらいやすいように) 多少の見栄をはったり、「なりたい理想の自分」を前提として、現実の自分とは少し離れた場所からファンタジーを語ることもあると思います。しかし、身近な人だとそれがどうしても通用しませんし、話しづらいです。

 

f:id:YJcounseling:20180316225824j:plain

 

そこで、必要なのが、「遠い人」の存在です。自分の生活を詳しく知らないからこそ、相談しながらも、ある種の「虚構の自分」を作りあげることができます。気持ちが沈んでいたり、悩んでいる時は、こうした、「虚構」というファンがジーが、自分の心を癒してくれることが多々あります。そういう時に、この「遠い存在」、ある意味、自分の生活には何の影響も及ぼさない、人畜無害な存在こそ、良き相談相手としてどうしても必要となります。たとえば、それは、遠い離れた場所に住む、親友でもいいし、ネットで知り合った人やメル友(死語?)、オンラインゲームのフレンド、掲示板、なんらかの交流サイトでもいいです。また、そのような「遠い存在」のさいたるものが、臨床心理士をはじめとした、「面接室のカウンセラー」なのかもしれません。

 

f:id:YJcounseling:20180316230438j:plain

(写真は、カール・グスタフユング先生。遠い存在ですね)

 

さて、金曜日の過ごし方は、こんな感じになりました。自分にとって、良き相談相手、それは、「近い人」と「遠い人」、その二人の良き相談相手に、金曜日には会いに行きましょう。そして、いろんな悩みごとを相談してみましょう。

 

思い出してみてください、水曜日には弱音を吐いています、木曜には、尊敬する人に会いに行き、理想の自分を見つけました。しかし、現実の自分(弱音)と理想の自分との間で、金曜は朝から苦しんでいます。そんな金曜日に大切なのは「良き相談相手に相談すること」であります。

 

その良き相談相手は、きっと、自分自身の生活に、ほんの少しですが、温かい光をともしてくれると思います。

 

今日は最後に、大好きな宮沢さんの歌で、「光」という歌と、「そばにいたい」という歌をアップしたいと思います。とても、金曜日にふさわしいロマンチックな歌です。宮沢さんは、「そばにいたい」の歌詞の中で、

 

そろそろ、君が幸せをつかむ番

その時は、僕もそばにいたい

 

と歌ってます。僕自身もカウンセラーとして、クライエント一人一人が、幸せをつまむその時に、いつもそばにいたいと考えております。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

 

 

  

f:id:YJcounseling:20170812233546j:plain


 カウンセリングをご希望される方は、お気軽にご連絡ください。

☎ 0120-874-307(※対応時間:9時~21時)

✉ dahui.y@gmail.com

【相談事例】

・子どもが学校に行けない

・職場の人間関係で悩んでいる

・家族とうまくいかない

・気分が落ち込みやすい

・この先、どう生きていけばいいのかわからない etc.

【カウンセリング料金】

・30分 3000円

・50分 5000円

(※初回 90分 5000円)

【開室時間/場所】

・平日 17時 ~ 22時 / 福山市西町エフピコRiM7階 みんなのカウンセリングルーム