YJ COUNSELING OFFICE blog

福山市にある『みんなのカウンセリングルーム』の代表ブログです。

2018年も、MCRを宜しくお願いします。

新年あけましておめでとうございます。

昨日4日から、MCRは開室致しまして、2018年の活動も開始致しました。年末・正月気分も払拭し、平常心で頑張っていきたいと思います。今年2018年もMCRをどうぞよろしくお願いします(ブログも引き続きよろしくお願いします)。

 

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年が明けての最初のブログでは、MCR(臨床心理士 尹智成)の今年の抱負について書いてみたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

【抱負1】現在、MCRに通われているクライエントとのカウンセリングの質を、より高いものにしていきたいと思います。

カウンセリングの質を高めるために必要なことは、兎にも角にも、カウンセラーの自己研鑽ということになります。目の前のクライエントとのカウンセリングに誠実に向き合っていく為にも、これからもしっかりと勉強し、カウンセリングのトレーニングを積んでいきたいと思います。文献購読はもちろんのこと、各種勉強会や研修会、事例検討会や学会に積極的に参加して行きたいと思います。なお、それらの勉強が、「勉強の為の勉強」、自己満足に終始することがないように、常に、自らの臨床と繋ぎ合わせた勉強にしていきたいと思います。

 

【抱負2】幅広い対象者向けのセミナー・講演会を企画して行きたいと思います。

昨年は、MCRの活動としては、個人カウンセリングと連携・提携機関とのコンサルテーションのみとなりましたが、今年は、幅広い対象者向けの、セミナー・講演会を企画していきたいと思います。MCR以外、講演会は依頼されることが多いですが、MCRが企画運営したセミナーや、講演会はまだ、ありませんので、是非、取り組んでみたいと考えております。まだ、具体的な案は、構想中ではありますが、イメージとしては、「カウンセリング受けたいけど、一対一で自分が話すのはなんか抵抗感がある人」や、「心理学の話を少し聞いてみたい人」を対象として、講師の話を聞くだけだけど、「少し気分が楽になった」、「自分の問題にどう向き合っていいのか少しヒントがわいた」というような体験につながるようなセミナー・講演会にしていきたいと思います(当然、講師は僕になりますが…)。題して、『聞くカウンセリング』みたいな感じで、まずは、こじんまりと、月一回程度で開催していきたいと考えております。

 

【抱負3】福山・尾三地域を中心に、MCRの連携・提携機関を拡充していきたい。

MCRは、現在においても、医療機関や、福祉施設、就労支援、フリースクール等、様々な連携・提携機関とのつながりがありますが、今後はさらにそのネットワークを広げていきたいと思います。MCRは、昨年7月に開室し、年末までは、そのネットワークの幅を広げることはできませんでしたので、今年から、少しずつですが、いろんな機関にMCRの宣伝もしながら、連携先を増やしていき、クライエントの利益につながるような情報提供や、具他的な連携支援が出来るようにしていきたいと思います。その為にも、MCRが、「しっかりとした、信頼のおけるカウンセリングルーム」として、認めて頂けるように、頑張って参りたいと思います。

 

以上、MCR(ならびに、臨床心理士 尹)の今年の抱負でした。

 

皆さん、今年の抱負をいくつか立てられましたでしょうか? どんな些細なこともでいいので、是非、今年一年の抱負を考えられてみて下さい。ちなみに、ブログに大々的に書くには恥ずかしくて、上記の抱負にはピックアップできなかった、些細な抱負として、「身長を伸ばしたい!」ということもあります。まだ、諦めていません。

 

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今年もどうぞ、よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

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 カウンセリングをご希望される方は、お気軽にご連絡ください。

☎ 0120-874-307(※対応時間:9時~21時)

✉ dahui.y@gmail.com

【相談事例】

・子どもが学校に行けない

・職場の人間関係で悩んでいる

・家族とうまくいかない

・気分が落ち込みやすい

・この先、どう生きていけばいいのかわからない etc.

【カウンセリング料金】

・30分 3000円

・50分 5000円

(※初回 90分 5000円)

【開室時間/場所】

・平日 17時 ~ 22時 / 福山市西町エフピコRiM7階 みんなのカウンセリングルーム

2017年のMCRの活動が終了しました。

先日、29日を持ちまして、2017年のMCRの活動が無事終了いたしました。

新年は、1月3日までお休みを頂き、4日からMCRを開室し、2018年の活動が始まります。今年は、いろいろとお世話になりました。また、来年もどうぞよろしくお願いします。

 

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今年を振り返ってみますと、臨床心理士として、いろんなお仕事をさせていただきました。クリニックや福祉施設でのカウンセリング、スクールカウンセラーのお仕事や、コンサルテーションのお仕事、講演会等々。どれ一つととっても、とても難しいお仕事でありましたが、とてもやりがいのあるお仕事ばかりでした。また、何より、7月から開室した、MCRでのカウンセリングは、臨床心理士としての責任の重さを、改めて感じたものでありました。来年も、今年の学びや体験を大切にしながら、頑張ってまいりたいと思います。

 

ブログも毎回欠かさず御覧なられている方もおられて、大変感謝しております。これからも、つたない文章ではございますが、どうぞお付き合いください。次回ブログは4日以降に更新いたします。新年初めの記事は、MCR、臨床心理士尹智成としての2018年の抱負について書いてみたいと思います。皆さんも、できれば、今年2017年を少しでもポジティブに振り返っていただき、どんなつらい状況があっても、どんな些細なことでもいいので、何らかの抱負を一つでもいいので、抱いて頂ければと思います。

 

では、皆さん、よいお年を。

 

 

 

 

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MCRから贈る、クリスマスソング

町中のいたるところから、クリスマスソングが聞こえてきます。

 

クリスマスソングをいろんなところで聴くと、なんとなくですが、気持ちが少し前向きになれたり、「ハッピー」な気持ちになります。今日のブログでは、そんなクリスマスの時期にあやかって、僕が個人的に大好きな「クリスマスソング」のひとつを皆さんにご紹介(プレゼント)したいと思います!

 

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紹介する歌は、所謂、ハッピーになれるようなクリスマスソングではなく、一風変わったクリスマスソングであります。もしかしたら、この曲を制作したミュージシャンはこの歌をクリスマスソングとして作ってはいないとは思いますが…。

 

その曲は、

 

大好きなキリンジ「千年紀末に降る雪は」という歌です。

 

ユーチューブにちょうどいいライブ動画がありましたので、そちらをまずはご視聴ください。”暗い”ですが、とても素晴らしい曲だと思います。

 

www.youtube.com

 

皆さん、いかがでしたか。キリンジは大好きなミュージシャンなのですが、この曲は特に大好きです。

 

サンタクロースをここまで、「孤独な存在」として描いた曲はないのかなと思います。しかも、歌詞をみればわかるように、これは、トナカイの視点で、歌われていることがなんとなく理解できます。キリンジの詩はとても面白いですね。

でも、「華やかな世界を彩る主人公」の影や、「みんなを喜ばせている存在」の裏側に視点の重きがあることで、クリスマスを手放しで喜び、「ハッピー」な気分で過ごすことができず、苦しい日々を過ごしている人達の為の、賛歌のように聴こえてきます。

 

クリスマスだけど、いつも通りしんどい仕事に出かける人、クリスマスだけど、いつものように不安を抱え、外出することに勇気がいる人、クリスマスだけど、なんとなくさみしさや、悲しさを感じている人、また、生きづらさを感じている人…etc、そんな「みんな」に、キリンジの歌が届いてくれればいいと思っています。MCRは、これからも「みんな」のトナカイとして、頑張ってまいりたいと思います。

 

少し早いですが、メリークリスマス…

 

真っ赤なヒイラギの実をひとつ、さぁ、どうぞ…(^.^)。

 

 

 

 

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MCR開設して、5か月経ちました!

MCRを開設して、5か月がたちました。本当にあっという間の5か月でした。

 

何十年もカウンセリングルームを運営されている先輩方からすると、5か月なんて、ほんの一瞬の歳月かもしれません。しかし、とりあえず、5か月間、カウンセリングルームを運営できたことに喜びを感じているところであります。赤ちゃんで例えると(個人差はありますが)、首が据わり、寝返りできたり、身体を少し自由に動かすことができるようになり、好奇心が出てきて、そろそろ離乳食も食べだす時期でしょうか…。

 

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カウンセリング自体は、臨床心理士として働き出したその日から、現在まで、いろんなところで行ってまいりましたが、自らのカウンセリングルームを開設してカウンセリングを行うなると、開設当初は、いろんな不安はありました。カウンセリングを通じて、クライエントのお役にたてれるかどうか、自信がなかったわけではありませんが、「一人で行う」となると、何事もなんとなくですが、「心細いものだな」と、改めて感じた次第であります。しかし、そんな中でも、「福山で臨床心理士が運営するカウンセリングルームがあるなんて知らなかった」、「こんなカウンセリングルームがあったらいいと思っていた」「通いやすい」等、多方面からいろんな方に励ましのお言葉を頂きながら、また、いろんな先生方に支えられながら、5か月を過ごすことができました。

 

特に、エフピコRiMや、ものづくり交流館のスタッフの方、また、開設のきっかけを作ってくださった、ふくやま地域若者サポートステーショの先生方には、感謝しております。

fukuyama-sapo.org

 

 

先にも、触れましたが、何事も「一人で行う」のは、「心細いもの」です。

 

MCRを開設して、この5か月の間に、たくさんのクライエントと知り合うことができました。クライエントの皆様は、カウンセリングルームの扉をあけるその時まで、深刻な悩みを一人で抱てしまい、その悩みを誰にも打ち明けることができず、人知れず、「心細さ」と戦ってこられたのかなと、考えております。カウンセリングによって、現実の「心細さ」がすぐに解消されるわけではありませんが、「心細さと戦う心細さ」を解消することには、少しはお役に立てているのではないかと考えております。

また、MCR自体が抱える「心細さ」も、クライエントの戦う姿によって随分支えられたなと思う今日この頃であります。

 

これからも、より多くの、「みんな」のお役に立てれるように、気を引き締めて頑張ってまいりたいと思います。

 

ひとりは気楽であるが、心細い…

 

MCRの「心細さ」との闘いは、常に「みんな」と共にあります。

 

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「カウンセラーの優しさ」で、大切なこと

今日は、「カウンセラーの優しさ」について書いてみたいと思います。

 

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皆さんは、「優しい人」と「優しくない人」とでは、どちらが好みのタイプですか?どちらかを選べと言われれば、おそらく大半の方は「優しい人」を好むのではないかと思います(もちろん、いろんな理由から「優しくない人」を選ぶ人もいるでしょう)。

 

カウンセリングにおいてもクライエントは、カウンセラーに対して、ある程度の「優しさ」を求めるものではないかと思います。なにせ、基本的に、「優しくないカウンセラー」というものを想定することは、なかなか難しいような気もします。

もちろん、カウンセリングの経過中、クライエントにとって「厳しい要求」をカウンセラーが提案することもあります。また、時には、カウンセリングの信頼関係が損なわれる可能性のあるクライエントの「無謀な要求」に対して、カウンセラーが倫理的に、且つ、原則的に対応することで、「カウンセラーは優しくない」「今日の先生は厳しいな」と、クライエントの目にうつることもあるかと思います。

しかし、そのようなことは、やはり稀なことで、素朴な理解としては、カウンセラーは基本的には「優しい人」であり、カウンセラー自身も「そうありたい」と素朴には思っているはずです。

 

さて、ここで問題なのが、それでは、カウンセラーにとっての「優しさ」とは何かという問題であります。一般的な意味において「優しさ」には、実にいろんな「優しさ」があり、その考え方や、表現の仕方によって、世の中には実に様々な「優しさ」の形が存在します。例えば、幼い子が、お菓子が食べたいと泣きじゃくっている時に、そっとお菓子をあげるのも、「優しさ」でもありますし、「甘やかすのは本人の為にならない」と厳しく接するのも、「優しさ」なのかもしれません。同じ振る舞い方をしたとしても、その出来事の前後の文脈や状況によって、その「優しさ」の意味がずいぶん変わってくることもあります。

カウンセリングにおいても似たようなことがあって、クライエントの思いに共感し、励ましの言葉をかけてあげる「優しさ」もあれば、そこはあえて、言葉をそえず、クライエントの内省の深め、しんどさに一人で耐えることを見守り、一人で立ち上がってもらうことを期待するような「優しさ」もあったりします。また、カウンセラーが同じ言葉をそえたとしても、クライエントの置かれている状況によっては、「優しさ」の意味も変わってきます。これは、実に難しい問題でもあります。

 

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しかし、そのようないろんな「優しさ」の形がある中でも、割とどんな文脈においても一貫して、僕自身がカウンセラーとして大事にしている「優しさ」があります。

 

それは、「想像力という優しさ」であります。

 

想像力は想像力じゃないかと思う方もいるかと思いますが、特に、カウンセリングにおいては、カウンセラーの想像力は「優しさ」を構成する大切な要素のような気がします。それは、クライエントが初めてカウンセリング来られた瞬間から、想像力は大切な役割を果たしてくれます。

「クライエントはどんな思いでカウンセリングルームに来られたのだろう?」「きっと、ここまでたどり着くにはいろんな苦労があっただろうな」等、カウンセリングルームの扉を叩くまで、どんなことがあったのかいろいろ想像してみることは大切なことであります。カウンセラーが、カウンセリングの開始時に、よく、「ここまではどのようして来られたんですか?」とお聞きすることは、端的にそのことを物語っております。クライエントの交通手段に始まり、移動中にどんなことを考えたのか、渋滞してイライラしなかったか、その間にいろんな思いにもなっただろうなと、あれこれ想像するから始まります。

クライエントは、最初から多くを語ることはありませんし、カウンセリングが進んできてもクライエントの語りはクライエントの生活の一部に過ぎません。「大丈夫です!」といっても、本当は大丈夫じゃないこともあるでしょうし、「元気そうに」振舞っていても、強がっている場合もあります。カウンセラーが目の前のクライエントの表出する事柄だけを踏まえて、あれやこれは拙速に判断するのは、基本的には間違っていることでもあります。また、クライエントが、生活の中で何らかの過ちをおかし、そのことで自分を責めることがあったとしても、カウンセラーが、クライエントの行動を杓子定規な善悪の基準で判断することは間違っております。「そこに至るまでどんなことがあって、どんな事情があったのだろうか?」とクライエントの置かれている生活の状況や、背景に対して、色々な思いをはせて、想像してみることは大切なことであります。

決して、カウンセラーは、自分が想像したことを、「それは、こうなのですか?」と事実を確認をしたり、カウンセラーがクライエント理解の為に作り上げたある種の物語に当てはめることはありません。それは、ただただ想像するだけです。

カウンセラーの想像力は時に間違っているのかもしれませんし、想像した事実は、クライエントの現実と異なるのかもしれません。しかし、「ああでもないこうでもない」と色々想像力を膨らまして、クライエント理解の「余白」を残すことで、クライエントはどことなく、カウンセラーに安心感を抱いたり、その中で、自由に自らを表現し、振舞えたりすることで、そのことを、「カウンセラーの優しさ」として感じてもらえるのではないかと思います。

  

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僕は、山田洋二監督の男はつらいよという映画作品が大好きなのですが、その映画シリーズの中で、主人公の寅さんが、長旅から帰ってきた人(マドンナ)を、家で出迎える前に、(正確なセリフではないのでニュアンスだけでご了承ください)「遠い離れた地から、長い旅をしてきた人だから、いろんな事情があっただろうな」と思いをはせ、周りの家族に、根掘り葉掘りいろいろ聞くのは野暮だよと、注意するシーンがあったことを記憶しております。その寅さんの「想像力という優しさ」に感銘を受け、胸を激しく打たれたことを今でも覚えております。きっと、寅さんのようなカウンセラーがいたら、クライエントはいろんな意味で迷惑、苦労するとは思いますが、寅さんが持つ「想像力という優しさ」に、何人ものマドンナ達や、映画ファンの心が救われたのは確かだと思います。

 

 まだまだ、僕自身、「想像力の乏しさ」によって、クライエントにとって、まだまだ、「優しが足りない人」なのかもしれませんが、これからの臨床活動において、「想像力」を大切にしていきたいと考えております。

 

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皆さんも、人と接する時、目の前の行動だけに着目するのではなく、そのように行動に至ってしまった経緯や背景、その人の置かれている状況や事情に思いをはせ、「想像力」を働かせてみると、ほんの少しですが、目の前の人に、優しく接してあげれるかもしれません。

 

 

 

 

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第43回心理リハビリテーションの会全国大会、終了

12月9日~10日にかけて開催された、心理リハビリテーションの会全国大会に参加してまいりました。今年は、岡山市で開催されたので、参加しやすかったです。

第43回 心理リハビリテイションの会全国大会(岡山大会) - 2017 心リハ岡山大会

 

残念ながら、8日に開催された心理リハビリテーション学会学術大会には参加できませんでしたが、学びの多い2日間でした。この回の特徴としては、トレーニーといって、実際に、動作法などの訓練を受けた、心身にハンデキャップを抱える方達(肢体不自由者等)も、一緒に参加しているところで、当事者と援助者が同じ目線になって色んな議論をかわせるところであります(※カウンセリングでいうところのクライエント)。大会2日目には、2名のトレーニーの体験発表の時間もあり、とても勉強になりました。

 

今大会の、テーマは、「こころとからだのやり取りを見つめなおす」とあって、単に、動作法を通じて、からだが動かせるようになったという話だけでなく、そもそも、動作法というものが、からだを動かすことで、何を意図しているのか、といった、基本的な議論を深めるような形となっておりました。

 

動作法は、普段は、あまり意識することない「からだ」を、「動かす」

という側面からのアプローチを通じて、こころのあらゆる側面に対しての気づきを促し、自分の感情や思考、在り方などについて考えるきっかけを与えてくれいます。

 

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カウンセリングは基本的に、ことばを介して行われますが、クライエントの、からだの動きや、違和感などに着目してくことも大切であることから、今後の臨床活動に色々と応用ができるアイデアが、浮かんできました。

 

「ゆっくりと手を挙げて、おろしてみてください…」

 

こんな、何気ない動作の中に、ほんと、いろんな「自分」があることに気づかされ、とても考えさせられます。しばらくは、動作法の勉強にハマりそうであります。

 

来年は、高知県であるそうですが、また、是非参加してみたいと思います。

 

 

 

 

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恥かしがらずに堂々とするには(後編)~「みんなと同じように振舞うこと」を過剰に求める社会~

前回、「恥ずかしい」という感情は一体何者なのか、というテーマについて触れてみました。一見すると、足手まといのような感情にも、そこには、ポジティブな側面があることについて、少しは理解していただけたかと思います。しかし、そうはいっても、僕たちは、「恥ずかしがらずに堂々としていたい!」という気持ちや欲望を抑えることはできません。

 

今日は、「恥ずかしい」という感情との向き合い方や、対策のヒントになるようなことについて書いてみたいと思います。

 

兎にも角にも、「恥ずかしい」という感情の肯定的な側面について、しっかりと理解することは大切なことだと思われます。そうすることで、(このことはどの感情や気持ちにも共通することですが)「恥ずかしい」という気持ちや感情と、自分との距離ができてきます。自分の気持ちや感情と距離が出てくると、それらに自分自身が圧倒されることが少なくなってきます。自分の気持ちや感情に圧倒されることが無くなってくると、人は、ある程度、状況に対して、「理性的」にふるまうことができるようになります

「理性的」とは、たとえば、コンビニで急にお腹が痛くなり、トイレに行きたいけど、店員に、「トイレを使わせて下さい!」と、恥ずかしくて言えない状況でも、「理性的」に、堂々とものが言えるようになる、といったことです。

 

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前回の記事でも触れたように、「恥ずかしい」という感情は、自分の「隠したい自分」や「見られたくない自分」について教えてくれます。

yjcounseling.hatenablog.com

 「恥ずかしい」という感情に、ただ、「恥ずかしくて仕方ない」と圧倒されていては、自分が何を見られたくないのか、何を隠したいのかが見えなくなります。まずは、感情に対して、肯定的に捉えることから始め、冷静に、自分を分析してみることから始めてみましょう。

そうすると、意外に、“どうでもいいこと”を自分自身が、「見られたくない」「隠したい」と考えていることに気付くことがあります。“どうでもいいこと”に気付くと、それは、“どうでもいいこと”なので、隠す必要はありません。また、そのことを理由にして、相手から弱みを握られることはありません。トイレの例で言うと、お腹が痛い、という大惨事の前で、「なにが一番得な行動なのか」を冷静に判断することができます。

 

でも、よく考えてみると、最初は、「人見知り」のように、自分にとって“どうでもよくないこと”を守るために発動していた「恥ずかしさ」という「適応的な感情」が、今になると、客観的に見ても、“どうでもいいこと”まで、「不適応に」発動してしまうのなぜなんでしょうか。なぜ、僕たちは、大人になるにつれ、過剰に自分を守るようになってしまったのでしょうか。

 

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実は、ここに、「恥ずかしい」という感情のもう一つの側面、機能が大きく関係してきます。

それは、「他者との違い」という側面から紐解いていく必要があります。「恥ずかしい」という感情は、他者と自分との違いについて気付かさせてくれ、「他者と同じように振舞うモチベーション」を与えてくれます。「恥ずかしさ」がなければ、みんなと同じように振舞うことができません。それは、人間が人間として、社会の中で生き抜くうえで必要なことです。

子どもの頃は、裸をみられることを、恥ずかしいとおもうことはなかったけど、大人になるにつれ、「それは恥ずかしい」と思うようになります。この、「恥ずかしさ」がなければ、僕たちは、大人になっても、近所を裸で歩き回ってしまいます。「恥ずかしさ」は社会参加への第一歩と言えます。

 

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しかし、この社会というものが実は厄介な問題で、それはとても流動的なもので、時代や状況、国や文化によって、大きくその実態がことなります。つまり、「恥ずかしさ」の水準も変わってきます。

そこで、今日的な問題に立ち返ってみると、僕たちの、「恥ずかしさ」が過剰に発動し、“どうでもいいこと”を過剰に隠そうと奔走する理由と社会が大きくかかわってきます。

それは、一言で言うと、社会の許容範囲がどんどん狭くなり、どんどん、社会が「画一的・均一的な人間」を求めすぎていることに大きく関係しています。ですので、ちょっとでも他者との違いがあらわになるようなことがあれば、僕たちはそのことを過剰に意識し、隠そうとしてしまうのかもしれません。

 

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ここから、導き出される、対応策のヒントは、今こそ、「他者と違っていい!」と、心の底から叫ぶことだと考えております。

 

社会にでるということは、ある程度、「他者と同じように振舞うこと」が求められます。しかし、それは、意識的に、必死になって社会性を身につけようとせずとも、ある程度、僕たちの感情が勝手に、“適応的に”作動しながら、なにかを恥ずかしながら、勝手に身についていくものです。

必要以上に自分に言い聞かせたり、厳しくけたり、一生懸命で考えなくとも、「感情に任せれば」うまくいきます。しかし、感情ではなく、頭でっかちに、「社会に適応しなきゃ」「他者と一緒でなきゃ」と思うと、時折、感情がバグを起こしてしまい、結果的に、“どうでもいいこと”まで、恥ずかしく仕方なくなってしまいます。感情は常に「答」を知っていることが多いですが、理性は時折、「真実」を歪める傾向にあります。ですので、勇気をもって、「他者との違い」を積極的に主張することが大切なような気がします。まわりや人との違いを、まずは自分自身がしっかり認められようにふるまうことから始め、また、「自分とまわりと違う人」も、積極的に認めていくことを心掛けてみましょう。そうすることで、僕たちは、過剰に働く、「恥ずかしさ」を克服し、堂々と生きて行けるのではないでしょうか。

 

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「みんな違っていい!」

 

当たり前のような結論ですが、堂々としていくために最も大切なヒントであります。

 

コンビニでトレイに行く人もいれば、行かない人もいます。

学校に行きたい人もいれば、行きたくない人もいます。

声が低い人もいれば、高い人もいます。

肌の色が黒い人もいれば、白い人もいます。

空気を読む人もいれば、空気を読めない人もいます。

異性を好きな人もいれば、同性を好きな人もいます。

 

 

「違い」は決して恥ずかしいことではありません!

 

みんな違って当然なのです。

 

 

 

 

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